《第21宿:岡部(駿河国) - 宇津の山》
 宇津ノ谷峠は、蔦の生い茂った杉の山が迫り、昼でも暗い細道は心細い。両側から迫る山すその圧迫感を濃い草色で埋めた色調、 湾曲した道と、その脇を清流が走る構図は、距離感を増し、絵の完成度を高めています。この道を下ると岡部の宿につきます。 (前宿鞠子より1里29丁)
=「アダチ版画研究所」に依る=