第106景 「深川木場」
(安政三年(1856)八月 冬の部)
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左側近景に斜めに立てかげた材木と垂直の材木が描かれ、右側中景には斜めの材木、遠景は
木場らしく垂直に林立する材木群が見られる。掘割の水面は係留された材木が雪を被って浮ぶ。
しんしんと降る雪の中に動くのは空に2羽の雀、材木の上に二人の川並、近景の2匹の子犬
だけである。手前の唐傘には版元・魚栄に因む魚の字がある。中空や川面にはあてなしぼかしが
効果的に用いられている。
描いた場所の特定は困難だが、現・木場2丁目など貯木場周辺の情景に間違いない。
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「東京シティガイド江戸百景グループ」による