第69景 「深川三十三間堂」
(安政四年(1857)八月 夏の部)
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  絵は手前の西側から三十三間堂越しに三十間堀(現・平久川)を俯瞰している。 三十間堀の河畔にはよしず張りの茶屋が店開きしている。堀の水面には係留された材木が浮んでいる。 通し矢は堂の西側の縁で南(絵では右側)から北(左)に向けて射られた。 堂の手前では見物客が顔を左に向けて、今しも放たれた矢の行方を追っている。
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「東京シティガイド江戸百景グループ」による