第1景 「日本橋雪晴」
(安政三年(1856)五月 春の部)
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  日本橋下流側左岸から見た魚河岸の店々を前景に描く。魚河岸には荷運び人が行き交い活気を呈している。 日本橋川には八丁櫓の押し送り船が上ってきたところ。 魚河岸に着いている多数の船。中央、日本橋が横断する。棒手振りの姿も多い。
 東海道五十三次「日本橋」と同じく右岸側高札場が描かれている。画面上半分は、西河岸の白壁の土蔵群、 一石橋、江戸城、遠景の富士山が描かれ、下半分とは 対照的に静かな雰囲気を醸し出している。
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「東京シティガイド江戸百景グループ」による